香辛料がきいた四川式ピクルス
発酵食品であるお漬物の中でも泡菜はひと味違って、香辛料を加えた塩水に大根やにんじんなどの野菜を漬けた中国のお漬物。四川省の味覚のひとつです。作り方はとても簡単で、カットした野菜を調味液に漬けるだけ。ほのかに香辛料の風味がきいた味わいは日本のお漬物とはまた違うおいしさです。ひと晩漬ければ浅漬けとしてシャキシャキ食感が楽しめ、長く漬ければ古漬けとして芳醇な風味が楽しめます。
調理時間:15分
保存期間:浅漬けなら3〜4日間
材料 ※3~4人分
- A
八角 2〜3個
花椒 大さじ1
赤唐辛子 1本
ウイキョウ 大さじ1/2
ローリエ 2〜3枚
- 塩 大さじ1.5
- 老酒(焼酎でもよい) 大さじ1
- 水 3カップ
- 大根 5cm
- にんじん 1/2本
- セロリ 1/4本
- かぶら 1/2個
- 白菜 2〜3枚
- キャベツ 2〜3枚
- ラディッシュ 1〜2個
- ニンニク ひとかけ
- 土生姜 ひとかけ
- ①鍋に水とA、塩を入れて煮立て、5分ほどしたら火を止めて冷まし、老酒を加える
- ②大根・にんじん・セロリは短冊切りか拍子木切りに、かぶら・白菜・キャベツはひと口大、ラディッシュは四つ切り、ニンニク・生姜は薄切りにする
- ③ガラス瓶やボウルに野菜を入れ、①を注ぎ入れてフタをする。夏はひと晩、冬は4〜5日置いて自然発酵させる
荒木 慶子(あらきけいこ)
1972年に渡米し、デュマ・ピエークッキングスクール全課程修了。1984年に料理スタジオ「クックダム」を設立。料理教室主宰、食品企業の商品開発などを行う。1990年には中国陝西省現代中医学 元漢方医 張先生につき東洋医学・薬膳を学ぶ。2016年にNPO法人認知症サポートネットに入会し、現在は認知症予防料理アドバイザーとして活躍。主な著書に『おかあさんのおかず本』(主婦の友社)、『きょうの料理』(NHK出版)等。
※記載内容は、取材対象者及び筆者の個人的な見解であり、特定の商品または発酵食品についての効果効用を保証するものではありません。