海のミルクともいわれるカキは栄養価に優れた食材。特に亜鉛の含有量は食材中トップクラスで、免疫力アップや体内のあらゆる酵素を活性化させてくれます。また、鉄分も豊富で貧血予防や血行を促進してくれる効果も。醤油や甘酒といった発酵食品と一緒に冬においしくなる大根もたっぷり味わえる胃腸にもやさしいメニューです。カキに片栗粉をまぶすと縮み防止になるだけでなく、だし汁にとろみが出て、冷めにくくなります。
材料 ※4人分
- カキ身(大粒) 16〜20粒
- 手まり麩(小さいもの) 12個
- 大根おろし 1カップ分
- だし汁 4カップ
- うす口醤油 小さじ1
- 甘酒 大さじ3
- 片栗粉 適宜
- 七味唐辛子 適宜
- 柚子皮 適宜
- 粗塩 適宜
- ①カキは粗塩をまぶしてもみこみ、汚れを流水で落とする
- ②鍋に湯を用意し、一粒ずつカキに片栗粉をまぶし、サッと茹でてバットに上げる
- ③別の鍋にだし汁、うす口醤油、甘酒を入れて火にかけ、煮立ったら大根おろしとカキを加えて再度煮立たす
- ④鍋が再び煮立ったら、手まり麩を加えて混ぜ、火を止める
- ※好みで七味唐辛子や柚子皮などをトッピングする
荒木 慶子(あらきけいこ)
1972年に渡米し、デュマ・ピエークッキングスクール全課程修了。1984年に料理スタジオ「クックダム」を設立。料理教室主宰、食品企業の商品開発などを行う。1990年には中国陝西省現代中医学 元漢方医 張先生につき東洋医学・薬膳を学ぶ。2016年にNPO法人認知症サポートネットに入会し、現在は認知症予防料理アドバイザーとして活躍。主な著書に『おかあさんのおかず本』(主婦の友社)、『きょうの料理』(NHK出版)等。
※記載内容は、取材対象者及び筆者の個人的な見解であり、特定の商品または発酵食品についての効果効用を保証するものではありません。