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季節特集

現代日本人の食生活の変化

2017.9.27

「肌に自信がない」人は発酵食品不足の傾向

日本人の食生活に異変。5年前と比べ「醤油」「味噌」など発酵食品の摂取が減少。一方「パン」「ヨーグルト」「チーズ」などは増加。日本人の食生活を調べるにあたって、発酵食品の摂取状況を見てみました。

5年前と比べた摂取頻度の増減を聞いたところ、「減った」のは「醤油」(55.9%)、「味噌」(52.4%)、「鰹節」(51.3%)、「みりん」「漬物」(同49.2%)。一方、「増えた」のは「パン」(57.2%)、「ヨーグルト」(57.1%)「チーズ」 (48.1%)などでした【グラフ1】。

【グラフ1】5年前と比べた発酵食品の摂取頻度の増減

「醤油」「味噌」など植物性乳酸菌由来の発酵食品離れは特に高齢者で進む。

最も摂取頻度の減った「醤油」「味噌」について年代別に見ると、特に、50〜60代で「減った」が多く、高齢者の発酵食品離れが分かります【グラフ2、3】。これらの発酵食品には植物性乳酸菌が多く含まれることが分かっています。

【グラフ2】「醤油」の5年前と比べた「摂取頻度」の増減、【グラフ3】「味噌」の5年前と比べた「摂取頻度」の増減
 

Doctor’s VOICE(松生クリニック 松生恒夫先生コメント)
「醤油、味噌などに含まれる植物性乳酸菌が現代日本人には不足しています。植物性乳酸菌は腸内環境の改善につながることも。」

漬物や味噌、しょうゆ、酒などの発酵食品には「植物性乳酸菌」が多く存在しています。乳酸菌が腸に良いのはよく知られていますが、実は、乳製品に由来する「動物性乳酸菌」と「植物性乳酸菌」があります。日本人は本来、「植物性乳酸菌」を多く摂っていたのですが、食の欧米化にともない植物性の摂取量が減って動物性の摂取量が増えました。「植物性乳酸菌」は、もともと低温で栄養が少なく、塩分や酸度が高い過酷な状況でも育つため強い生命力があり、体内に取り込まれても胃液や腸液に耐えて生きることができます。つまり、長く体内で働き、 おなかの調子を整える力があるのです。私が以前行った共同研究では、「植物性乳酸菌」の摂取によって腸内フローラが整い、患者さんによっては、1日に服用する下剤の量が減るということも分かっています。

日本人の6割が発酵食品の「摂取頻度」も「摂取数」も不足していると実感。

醤油や味噌などの発酵食品の摂取頻度が減少している現代日本人。1日の発酵食品の「摂取数(種類)」は、平均1.7種です【グラフ4】。このような発酵食品の摂取頻度や1日の摂取数について自己評価を聞くと、「不足している」という回答が6割前後となり、「摂取頻度」も「摂取数」も足りないと実感していることが分かります【グラフ5、6】。

【グラフ4】1日の発酵食品の「摂取数(種類)」
【グラフ5】発酵食品の「摂取頻度」自己評価、【グラフ6】発酵食品の「1日の摂取数(種類)」自己評価

松生恒夫(松生クリニック院長 医学博士)

1955年東京都生まれ。医学博士、日本内科学会認定医、日本消化器内視鏡学会専門医・指導医。80年東京慈恵会医科大学を卒業後、83年同大学第三病院内科助手、94年松島病院大腸肛門病センター診療部長などを経て、2004年松生クリニックを開業。便秘外来を設け、地中海式食生活や漢方療法なども診療に取り入れ効果をあげ、全国から患者が訪れるクリニックとしても知られている。“腸のスペシャリスト”として、数多くのテレビ番組に出演するなどメディアでも活躍中。『腸に悪い14の習慣-「これ」をやめれば腸が若返る』(PHP研究所)、『朝の腸内リセットがカラダを変える』(主婦の友社)、『漬物を食べないと腸が病気になります』(廣済堂出版)、など腸に関する著書も多数。

書籍の紹介


著者の松生恒夫先生

漬物を食べないと腸が病気になります 植物性乳酸菌が腸の免疫力を上げる
松生恒夫(著)
定価:本体価格 850円+税
ISBN:9784331520550
判型/頁数新書 204ページ
2016年8月30日発行

※記載内容は、取材対象者及び筆者の個人的な見解であり、特定の商品または発酵食品についての効果効用を保証するものではありません。

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