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インタビュー

チーズプロフェッショナル協会理事の和泉夕加里さんに聞く 発酵食の定番・チーズの新しい楽しみ方

2018.6.20

発酵食の定番・チーズを楽しむ人が年々増える中、その食べ方のバリエーションも広がってきています。ワイン以外にも実はすごく相性のいい日本酒との組み合わせや、チーズのアレンジ方法など、チーズの新しい楽しみ方を和泉夕加里さんに伺いました。

意外なほど好相性! チーズと日本酒との組み合わせ

日頃、チーズを楽しんでいらっしゃる方はワインと一緒に、という人が多いはず。でも、実は日本酒との相性も抜群なんです。ワインは多彩な酸があり、チーズと酸の種類が違うとケンカをしやすいのですが、日本酒はお米を発酵させて作る発酵食品で、これらの醸造を行うのが清酒酵母と乳酸菌。そして、チーズも同様に乳酸菌を発酵させて作るものなので、相性がいいのも当然なのです。しかも、両者に共通するのはアミノ酸の一種であるグルタミン酸といううまみ成分を多く含んでいること。共通項が多いことから組み合わせた時に風味がマッチするストライクゾーンも広いので、チーズビギナーの方ならワインよりもむしろ日本酒の方が失敗が少ないかもしれません。

チーズと日本酒とのベストマッチの見つけ方

では、どんなチーズと日本酒を組み合わせたらいいのでしょう? その方法のひとつが、香りや味わいのバランスのトーンをそろえること。例えば、モッツァレラチーズといったフレッシュタイプは、爽やかな風味と軽い酸味が特徴です。その香りや風味をヒントに合わせるなら、スッキリとした味わいの発泡系の日本酒がよく合います。また、かみしめるほどにうまみとコクが出るハードタイプなら、その薄褐色の色味やどっしりとした風味とよく似た純米酒がマッチ。特に山廃仕込みがおすすめです。そうやってチーズと日本酒の重なる部分を探すことで、ベストの組み合わせが見つかります。

チーズと日本酒との組み合わせはここで詳しく解説しています。

他の発酵食品との組み合わせも楽しんで

チーズは日本酒だけでなく、日本の発酵食品とも相性抜群。例えば、チーズに鰹節と醤油をかけて冷奴風にしたメニューも今ではすっかりおなじみですね。私の場合は味噌汁にモッツァレラを入れたり、ブルーチーズに温かい甘酒をかけたりして楽しんでいます。同じ乳酸菌の発酵食品なので風味もよく合い、チーズが溶けて、よりクリーミーな食感が楽しめるんです。温度で柔らかくなれば味わいも広がりますし、温めると菌がよく働き、体にもうれしい効果が期待できるものもありますから。チーズだけを食べて楽しむところから、チーズ+αと楽しみ方を広げることで、また新たなチーズの魅力が発見できると思います。

和泉夕加里(いずみゆかり)

NPO法人チーズプロフェッショナル協会理事・近畿支部副部長。ギルド・インターナショナル・サントゥギュゾン協会【コンパニョン ド サントゥギュゾン】フランスチーズ鑑評騎士の会【シュヴァリエ】。(社)日本ソムリエ協会認定 シニアソムリエ。調理師。2017年新たに始まった日本酒の利き酒の資格である「2017年度J.S.A.SAKE DIPLOMA」認定。1990年アメリカ・カリフォルニアのワイナリーを巡りワインに開眼。帰国後、ワイン&チーズのおいしい幸せをお伝えするべく、長年、ホテルにてソムリエ、チーズプロフェッショナルとして勤務。現在はチーズ教室「L'ecole de fromage(エコール・ド・フロマージュ)」主宰。チーズ、ワインの講師としてセミナーを企画・開催。

※記載内容は、取材対象者及び筆者の個人的な見解であり、特定の商品または発酵食品についての効果効用を保証するものではありません。

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