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インタビュー

料理研究家・荒木慶子先生に聞く 発酵食×簡単おうちごはんのコツ

2017.12.22

長年にわたって料理教室を主宰し、簡単においしく作れる常備菜など、日々の暮らしに取り入れやすい料理が人気の料理研究家・荒木慶子先生。特に近年は女性に向けた、自宅にある発酵食品でササッと手軽に作れる料理を紹介しています。

発酵食という言葉に振り回されている人が多い

最近は“発酵食”という言葉だけが躍り出てしまい、何か特別なもののように感じている人がいらっしゃいます。私が主宰する料理教室の生徒さんは20〜40代の女性が中心なのですが、よく聞かれるのが「最近は麹や甘酒といった発酵食品が体にいいと聞くけれど、それらをどうやって料理に取り入れたらいいのかわからない」という内容です。けれど、よく考えてみてください。発酵食は決して特別なものではなく、味噌や醤油、納豆、漬物など、昔から私たちが食べていたものばかりなんです。

日本人に合った植物性乳酸菌を発酵食で取り入れる

ただ、昔に比べて味噌や漬物などの消費量は確実に減っています。むしろ若い人たちにとって発酵食といえば、チーズやヨーグルトといった動物性乳酸菌を含んだものの方が今では主流かもしれません。これはお米よりもパンを食べる機会が増えた今の時代の傾向なのでしょう。しかし、動物性乳酸菌ももちろん大切ですが、納豆や味噌などを昔から食べてきた日本人にとっては、植物性乳酸菌の方が相性がいいといわれています。それを踏まえて、私は昔から日本人が食べてきた伝統的な発酵食を中心にして、時にはそれらの発酵食を新しい食べ方にアレンジして楽しむことを提案したいと思っています。

発酵食を今の時代に合った食べ方で楽しむコツとは?

例えば、味噌ならバルサミコ酢と合わせて簡単なディップにしてみるのもおすすめです。ひきわり納豆は刻む手間がいらないなど使い勝手がいいので、さまざまな調味料を加えて、お肉や野菜のソースとして使っても楽しいですね。また、甘酒もそのまま飲むのもおいしいですが、甘酒の自然な甘みを砂糖代わりにして料理に取り入れても楽しみ方が広がると思います。味噌なら味噌汁に、納豆はご飯にかけて……といった固定観念を一度外してみてください。何かをわざわざ買ってこなくても、今、冷蔵庫にある発酵食品でいろいろとアレンジすれば、毎日の料理がより楽しくなるはずですよ。

次回より、荒木先生に、自宅にある発酵食品を使ったお手軽レシピをご紹介していただきます。どうぞお楽しみに。

荒木 慶子(あらきけいこ)

1972年に渡米し、デュマ・ピエークッキングスクール全課程修了。1984年に料理スタジオ「クックダム」を設立。料理教室主宰、食品企業の商品開発などを行う。1990年には中国陝西省現代中医学 元漢方医 張先生につき東洋医学・薬膳を学ぶ。2016年にNPO法人認知症サポートネットに入会し、現在は認知症予防料理アドバイザーとして活躍。主な著書に『おかあさんのおかず本』(主婦の友社)、『きょうの料理』(NHK出版)等。

※記載内容は、取材対象者及び筆者の個人的な見解であり、特定の商品または発酵食品についての効果効用を保証するものではありません。

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