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インタビュー

All About「子育て」ガイド 斎藤 貴美子さんインタビュー 子育て&人間関係のヒントは、発酵に!?【前編】

2018.12.25

発酵を知って、子育てと人間関係に活かそう

私は仕事柄、よくある日常的な子育ての情景や育児のアイディア、そして日本酒についての原稿を書くことが多いのですが、親と子の理想的な関係を突き詰めていくと、「発酵」というカタチによく似ているなあと思うのです。

今回は2部に分けて、まず発酵とは何かを知り、次に発酵のルールを応用して悩ましい子育てとその人間関係を客観的に見るヒントとしていきたいと思います。

発酵食品って、なんでしょう?

さて、いきなりですが身の回りにある発酵食品が何だか分かりますか。万田酵素のCMを見たことのある方ならピンときますね。主なところで納豆、チーズ、ヨーグルト、パン、キムチ、漬物。調味料では味噌(みそ)、醤油(しょうゆ)、みりん。お酒では日本酒、ワイン、ビール。発酵食品は世界中にまだまだありますが、これらに共通して言えるのは、

●おいしいこと
●身体にいいこと
●昔からあること
です。

ではなぜ、昔からあって、おいしくて、身体にいいのでしょうか? それもそのはず、「発酵」とは「(主に食品が)人に良いように変化したもの」を指すからです。ざっくりとした定義ですね! 昔の人が偶然と経験により培っていった方法が、継承されてきました。

発酵とは、人にとって良いもの全般

例えばここに同じ牛乳パックが2本あるとします。ひとつは放置しておき、もうひとつには、とある菌や酵素を入れます。

すると放置している牛乳は徐々にニオイがキツくなって食べるどころではなくなるのに対し、菌や酵素を入れた方に手をかけていくとチーズになるのです。

どちらも「目に見えない微生物が牛乳を変えた」というところは同じです。ですが、臭くなってしまった過程を「腐敗」と呼び、チーズになった過程を「発酵」というのです。

この無情な分かれ目……腐敗するか発酵するかの決め手は、食品にとりつく微生物の種類と、その微生物が働きやすい環境を人が整えてあげられるか否かによります。つまり自然界と人の手が調和したとき、上手な発酵が実現し、おいしい発酵食品ができるのです。

発酵を左右する微生物とは

さて、腐敗か発酵かの明暗を分けるキーマン、微生物には、大きく分けて菌類(酵母、コウジカビなど)と、細菌類(乳酸菌など)があります。

では、酵母や乳酸菌はどこにいるのでしょうか。

実は”そこらへん”にいます。はい、”そこらへん”とは、空気、海、公園の木や土、家の壁、もしかしたら、今あなたの髪の毛にもついているかもしれません。乳酸菌にいたっては私たちの身体の中に住んでいますね。

酵母も乳酸菌も数えきれないほどの種類が存在し、今もなお発見・研究されています。ワインを発酵させるのに適しているか、はたまた日本酒なのか醤油なのか、パンなのか……。それぞれの食品に適した酵母や乳酸菌は企業や専門の事業体によって名前が付けられ、培養されて、商品化されていたりもします。

さて、勘のいい方ならお分かりでしょう。この酵母や乳酸菌というのがとても子どもに似ているのです。生まれつきポヤッとした子、シャキッとした子、よく笑う子、運動が得意な子、酒造りに適した子、醤油づくりに適した子……個性はさまざまで、どんなポテンシャルを秘めているのかは、無限大。いろいろなモノを発酵させてみないと分からないのです。

酵母や乳酸菌の微生物が子どもだとしたら、親は何に例えられるでしょう。伝統的な日本酒づくりを例にすると、親は蔵人(酒の造り手)だと思うのです。次回は日本酒の蔵人と微生物の関係を例に、親子の関係を考えていきます。

斎藤 貴美子

All About「子育て」ガイド。美容・健康、ファッション、日本酒が得意なコピーライター/ディレクター。出産後、ママ友の悩みや子育て系NPO団体などへの取材から、現代の育児問題を認識。まずは現状を知ってもらうべく、ママ系サイトでコラムを執筆しつつ母親が楽しく生きられる育児サバイバル術を模索中。

※記載内容は、取材対象者及び筆者の個人的な見解であり、特定の商品または発酵食品についての効果・効用を保証するものではありません。

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