発酵の基礎知識

話題沸騰!お茶で腸活 乳酸菌入りのお漬物のような後発酵茶

2018.10.24

後発酵茶と言う、お漬物に似ているお茶を知っていますか?緑茶、番茶、ほうじ茶などの日本茶は発酵を止めて作られた不発酵茶です。後発酵茶は乳酸菌で発酵させるお茶のことで、よくお漬物のようなお茶と称されることも。腸活に良いと言うことで注目されています。

今日は、後発酵茶の産地、製法などの基本情報、健康効果、飲み方まで紹介いたします。ぜひあなたの腸活に取り入れてみてください。

腸活にいい後発酵茶とはどんなお茶?

茶葉には酵素が含まれているため、摘み取った後、放っておくと、発酵がどんどん進みます。その発酵度合いで、下記のように分類されます。

・不発酵茶:例)日本茶(緑茶、番茶、ほうじ茶など)
・半発酵茶:例)ウーロン茶
・発酵茶 :例)紅茶

ところが、後発酵茶はどこにも分類されません。

なぜなら、上記のお茶はその茶葉自体が発酵に影響しているのですが、後発酵茶は微生物(乳酸菌)の力で発酵させたお茶だからです。私たちがよく食べるお漬物は乳酸発酵されたもの。そのため、後発酵茶はお漬物のようなお茶と言われています。

後発酵茶の製法は、夏ごろ成長した茶葉を摘み取った後、いったん、日本茶のように熱処理して発酵を止めます。熱処理後の茶葉をたるの中に入れ、一定期間、乳酸発酵させて出来上がりです。

後発酵茶は日本、中国を取り巻く東南アジアで昔から作られていますが、国内ではどこで作られているのでしょうか?

後発酵茶はどんなところで作られている?

代表的な後発酵茶と産地を紹介しましょう。

阿波番茶(晩茶)

産地は徳島の那賀町周辺。弘法大師(真言宗の宗祖)が後発酵茶の作り方を教えたと伝えられています。と言うことは、1000年以上も前からあると言うことですね。

阿波番茶にする茶葉は夏ごろまで放置した後、摘み取ります。摘み取った茶葉は熱処理(釜ゆで)を行い、茶葉の発酵を止めた後、たるの中に寝かせます。そこで一定期間(1~3週間程度)、乳酸菌による発酵を行い、しっかりと乾燥させて出来上がりです。

碁石茶

高知県大豊町で約400年前から作られていると言われています。製法は原則的に阿波番茶と同じです。天日に干したとき、上から見ると碁石に似ていることから碁石茶と名付けられたようです。

バタバタ茶

富山県朝日町で作られています。いつの頃からは不明な部分が多く、縄文時代からと言う説もあれば、室町時代に仏教の関連事から始まったとも言われています。

基本的な製法は阿波番茶とほとんど同じです。ちゃせんでバタバタとお茶を泡立てて飲むとまろやかになると言うことで、バタバタ茶と名付けられたとか。

緑茶とかほうじ茶などの不発酵茶が主流の中で、現在まで伝えられてきた後発酵茶は今ではまれな存在です。従来の日本茶のような爽やかでスッキリとした味わいとは違い、お漬物を思わせるような酸味やコクがあります。なぜ、今、このまれな後発酵茶が注目を浴びているのでしようか?

それは後発酵茶が腸活、健康に良いと評判になっているからです。

後発酵茶が腸活や健康維持にいいといわれるのはなぜ?

今、後発酵茶が健康に良いと話題です。まだ、不明な点も多いようですが、後発酵茶を分析する専門家たちの研究報告があちこちでされています。

一般の日本茶にはない乳酸発酵によってできた発酵生成物が、腸活や健康維持をサポートしていると言われています。例えば、腸内環境の改善、血糖値を抑制して、糖尿病予防、生活習慣病の予防もできるのではないかと期待されています。

その他、多方面に渡り、後発酵茶が健康維持に良いと言う報告がたくさんあります。後発酵茶が良質な健康食品として期待されていることは間違いないようですね。

おいしい後発酵茶を飲もう

水1Lをやかんに入れ、沸かします。
いったん、火を止め、4~5gの茶葉を入れます。
再度、火をつけ、1~2分間、煮出して火を止めます。
しばらく、蒸らしてから飲みます。
急須の場合(2g/人)、沸騰したお湯を入れ、2~3分、濃い目が好きならば、もう少し蒸らしてもいいでしょう。

水出し茶もできます。
水1Lが入った容器に6~7gの茶葉を入れます。
2~3時間(一晩でもいい)放置して、飲みます。
後発酵茶独特の酸味が苦手な人は、水出し茶がおすすめです。

あまりよく知られていなかった後発酵茶が、腸内環境の改善に期待できるということで注目を浴びるようになりました。このようにまれでありながら、体に良い食品がまだまだ、日本に存在していると考えられ、非常に楽しみですね。

※記載内容は筆者の個人的な見解であり、特定の商品または発酵食品についての効果効用を保証するものではありません。

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